AIで夏休みの自由研究を作る手順|Geminiに下書きさせて親が直した実際の流れ

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noteの企画に「#AIと自由研究」というテーマがあったので、生成AIを使って子どもの夏休みの自由研究を作ってみました。小学生向けの「SDGs探検レポート」を、Geminiに下書きさせて、そこから親が手直しする流れです。

結論から書くと、8割はAIで作れました。ただし最後の2割は人が直さないと提出できるものになりません。この記事では、実際にやった手順と、どこでつまずいて何を直したのかを残しておきます。「AIに丸投げすれば終わり」ではないので、そのあたりも含めて読んでもらえればと思います。

取り組み自体はnoteにもまとめています。→ noteの企画記事を読む

自由研究でいちばん大変なのは「テーマ決め」

昔から自由研究が苦手でした。子ども時代はネットもなく、図書館でネタを探しては「これでいいのか」と迷っていた記憶があります。いまは逆で、ネタは無限にあるのに、選べない。これはこれで大変です。

そこで今回は「テーマを決める」ところからAIに手伝ってもらうことにしました。条件は次のとおりです。

  • 小学生が1人で読める(漢字にふりがなを振る)
  • 図書館に行かなくても調べられる
  • 工作や観察ではなく、レポート形式でまとめられる
  • 親が手伝う時間は半日以内

実際にやった手順

ステップ1:テーマを絞る

候補を10個出させて、その中から「子どもが学校で習っていて、家でも話せるもの」を基準に選びました。今回はSDGsに決定。学校の授業で扱っていて、スーパーやテレビでも見かけるので、子どもに身近な題材です。2020年から小学校の学習指導要領にも入っているので、内容的にも外れません。

ステップ2:レポートの下書きを作らせる

次に、構成から本文まで一気に書かせます。このときの指示で重要なのが「読み手の年齢」と「ふりがな」を明示することです。指定しないと、大人向けの硬い文章が出てきて全部書き直すことになります。同じ形のレポートを作りたい人向けに、使ったプロンプトに近いものを載せておきます。

小学生中学年向けの自由研究レポートを書いてください。

・テーマ:SDGsはなぜ注目されているのか
・構成:はじめに/なぜ話題なのか(理由3つ)/SDGsができた流れ/まとめ
・漢字にはすべてふりがなを振る
・専門用語は小学3年生に分かる言葉に置き換える
・各見出しは10文字以内
・全体で1,500字程度

これで、ふりがな付きの読みやすいレポートが出てきます。図やグラフを指定すれば、そのまま教材のようなページも作れます。

ステップ3:親が手直しする(ここが本番)

出てきた文章は、そのままだと「きれいすぎて、子どもの言葉ではない」状態です。ここからが親の仕事でした。実際に直したのは次の点です。

  • ふりがなの誤り。文脈によって読みが変わる語(「地球」「未来」など)で、明らかに違う読みが振られる箇所がありました。全部目で追って直しました。
  • 数字の裏取り。統計を出してくるので、必ず出典を確認しました。ここを怠ると、間違った数字を堂々と提出することになります。
  • 言い回しを子どもに戻す。整いすぎた表現を、実際に子どもが使う言葉に置き換えました。
  • 子ども自身の一言を足す。「ぼくの町では〜」のような実体験を1段落入れると、一気に自分のレポートになります。

作ってみて分かったこと

一番の収穫は、「調べる時間」と「文章を組み立てる時間」がほぼゼロになったことです。自由研究で子どもが止まるのは、たいてい「何を書けばいいか分からない」ところです。そこをAIが埋めてくれると、本人は内容を読んで理解することと、自分の体験を足すことに集中できます。

逆に、AIの出力をそのまま出すのは絶対にやめたほうがいいと思いました。誤った読み仮名や裏取りしていない統計が混ざるからです。また、丸写しだと子どもの頭に何も残りません。「下書きを作る道具」として使うのが正しい使い方です。

実際に出てきたレポートの中身

参考までに、Geminiが出してきたレポートの構成を紹介します。「SDGsはなぜ話題なのか」を3つの理由に分け、そのあとSDGsができるまでの流れ(MDGsからの合流)を物語として追い、最後に17の目標を5つのグループ(People / Prosperity / Planet / Peace / Partnership)で整理する、という流れでした。

  • 理由1:企業にとって「良いことをする」のが当たり前になったから。環境や働く人を大切にする会社が応援される時代になった、という説明。
  • 理由2:学校で学ぶテーマになったから。2020年から小学校の学習指導要領に入った、という説明。
  • 理由3:地球はひとつのチームだと気づいたから。気候変動のように一国では解決できない問題が増えた、という説明。

構成としても筋が通っていて、そのまま使えるレベルでした。家庭で話しながら「これはどういう意味?」と聞ける形になっていたのが良かった点です。

学年別のアレンジ

同じテーマでも、学年によって求められる深さが変わります。実際に手直ししたときの感覚では、次のあたりが目安になります。

学年分量の目安足すと良いもの
1〜2年生1ページ絵・写真・一言の感想
3〜4年生2〜3ページ理由を3つに分けた説明、グラフ1つ
5〜6年生3〜5ページ出典の明記、自分の考察、身近な例

よくある質問

AIが書いたとバレませんか

そのまま出すのはおすすめしません。ふりがなの誤りや根拠のない数字が残っていることがあり、内容の責任は提出する側にあります。下書きとして使い、自分の言葉と体験を足すのが前提です。

無料のGeminiで足りますか

この用途なら無料版で足ります。長い文章を一度に出すと途中で切れることがあるので、「見出しだけ作る」→「1章ずつ書く」と分割すると安定します。

工作系の自由研究でも使えますか

手順の整理や材料リストの作成には使えますが、実際に手を動かす部分は当然ながらAIにはできません。「計画を立てる」までがAIの担当と考えてください。

提出前に10分でできる最終チェック

手直しが終わったあとに、毎回同じ順番で見直すチェックリストです。わが家では、この5つをやるだけで提出できる形になりました。

  1. 子どもに音読させる:読み仮名の誤りは、黙読より音読で見つかります。詰まったところが直しどころです
  2. 数字に「出典」と「年」を添える:統計は必ず出典を書き、いつの数字かを明記します
  3. 「自分の言葉」が1段落あるか:「ぼくの町では」「家では」の体験が入っていると、読む人に伝わります
  4. 写真・図の出典を書く:ネットの画像をそのまま使うと、あとで困ります。自分で撮った写真か、出典が明記できるものに限定します
  5. 大人っぽい言葉を3つ探して置き換える:「〜という観点から」「〜が求められています」などは、子どもが使う言葉に直します

読書感想文に応用するときの差分

同じ手順は読書感想文にも使えますが、プロンプトの構成は変えます。自由研究は「事実→理由→考察」、感想文は「場面→気持ち→学び」の順です。たとえば「主人公が〜した場面で、自分は〜と思った。なぜなら〜だからだ」という形を指定すると、あらすじだけの感想文になりにくくなります。

もうひとつ重要なのが、本文の引用の範囲です。感想文では物語の文章をそのまま写すと引用のルールに触れることがあるため、プロンプトには「本文の言い回しをそのまま使わず、自分の言葉に置き換える」と明記しておきます。

まとめ

生成AIは、自由研究の「面倒な部分」をかなり減らしてくれます。ただし最後に人が直す前提で使うことが条件です。テーマ決め→下書き→手直し、という3ステップのうち、AIに任せられるのは2番目まで。3番目を親がやる時間を考えると、全体で半日程度で形になります。

この記事で紹介したプロンプトはそのままコピーして使えるようにしてあります。学年やテーマを変えれば、読書感想文や調べ学習にも応用できます。当サイトでは、実際に試した手順と結果だけを書く方針で記事を作っています。内容に誤りがあれば運営者情報からご連絡ください。